【100本ノック #30】合格習慣化の鍵!墜落(その3)「防網(=ネット)」の知識を定着させる(安全管理編⑨)

今日も『100本ノック』を始めましょう。前回に引き続き今回も墜落を扱います。「要求性能墜落制止用器具」について深掘りもしてみましたが、いかがだったでしょう。

受験準備で手一杯のこの時期、余裕がないと思います。しかしこのような内容に触れていくことが「引き出し」となって、未来のあなたを大いに助けることになります。

さて、今回は墜落その③として、「ネット」を扱います。昨年度の設問ですが、レアな分野です。しっかり見ていきましょう。

【今日の100本ノック】

  1. ネットには 見やすい箇所に①製造者名②製造年月 ③仕立て寸法 ④網目⑤新品時の網糸の強度が表示されていること
  2. 網糸が規定する強度を有しないネット 人体 またはこれと同等以上の重さを有する 落下物による衝撃を受けた ネットは使用しないこと
  3. ネットは使用開始後1年以内 及びその後 6ヶ月以内ごとに1回定期に試験用 糸について 等速引張試験を行うこと
  4. 作業床等とネットの取り付け位置との垂直距離はネットが仮設された時におけるネットの短編 方向の長さとネットの長編 方向のネットの支持間隔との関係より計算して得た 値 以下 とすること

太字は穴埋め箇所です

【試験対策として】

初見であっても、落ち着いて前後の文章をよく読み、常識的な範囲で回答すれば、50~60%は正答できるはずです。

この手の設問は、試験会場であせらず、普段の感性を取り戻すことが肝要ですね。

【設問の深掘り】なぜ、この計算が必要なのか?

設問4は、正答できたとしても、問題文の意味が分かりにくいですね。少し深掘りしてみましょう。

設問(1.2.3含む)は厚生労働省の「墜落による危険を防止するためのネットの構造等の安全基準に関する技術上の指針」からのようですね。
出展:https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-7/hor1-7-8-1-0.htm

この設問は厚生労働省の「墜落による危険を防止するためのネットの構造等の安全基準に関する技術上の指針」に基づいています。

そして、設問が要求する計算式の本質は、「落下する人間のエネルギーを、ネットが安全に受け止められるか?」という点にあります。

(1)用語と法令の確認

ネットは防網のことです。前回前々回の100本ノック過去問にも記載があります。安衛則を確認してみると

518条:作業床を設けることが困難なときは、防網を張り

519条:囲い等を設けることが著しく困難なとき・・・防網を張り

とあります。

出展:https://www.mhlw.go.jp/content/11300000/001367659.pdf

(2)設問文の確認

垂直距離≦ネットの支持間隔との関係より計算して得た値

(3)設問の内容の把握

①作業床等とネットの取り付け位置との垂直距離

文章からイメージがつきますね。

作業床とネットの垂直距離の文章をイラストで視覚的にわかりやすく表現した

ちなみに、ネットはピンピンに張るのではなく、「垂れ」を持たせて、包み込むように受け止めるのが大切です。これもトランポリンと同じですね。この技術指針は、その安全性を確保するために、国が詳細なチェック方法を明示しているのです。

ネットの取り付け方法や垂れの必要性を参考となるサイトより抜粋してイラストとして明示した

②ネットの短編 方向の長さとネットの長編 方向のネットの支持間隔との関係より計算して得た値

ここの文言が難解です。どうやら、左図を参考にすると理解がすすみそうです。

出展:https://www.kasetsu.co.jp/kasetsu_manual_digitalbook/html5.html#page=113

こちらのページは他の仮設材についてもわかりやすく記載されていて参考になると思います

高さから導き出されるネットにかかる力に対して受けるネット側の親綱の強度が上回るようにしましょう、要は、あまり高いところ(作業床とネットの空き)から落ちるとネットが保ちませんよということのようですね。

ちなみに、ネットはピンピンに張るのではなく、「垂れ」を持たせて、包み込むように受け止めるのが大切ですね。

トランポリンを想像しましょう。もしトランポリンが何回目かの高く飛んだジャンプで、破けたら大変ですね。強度計算が必要なんです。あるいは、トランポリン、ピンピンだととてもジャンプできませんよね。最大高さから選手が落ちようものなら・・・。それを厚労省では技術指針として細かくチェックできるように明示しているんですね。

問題文と回答を読み上げています。
電車の中で、運転中に聞き流して、問題文と単語の慣れにどうぞ。

「VOICEVOX:青山流星」


この『100本ノック』は、合格のためだけでなく、実務のベースとなる知識を身につけるためのものです。
次回も、安全分野⑩として、足場の点検を扱う予定です。

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