【100本ノック #28】合格習慣化の鍵!墜落(その1)の知識を定着させる(安全管理編⑦)
今日も『100本ノック』を始めましょう。前回の型枠支保工の回答は、「変形、梁、150kg 以上、突合せ継手、2m 以内」でした。ピンとこなかった人はもう一度見ておきましょう。実務のヒントとして、簡単なエクササイズをとりあげました。資格取得後にしている人とそうでない人では実力に大きな違いがでてきます。ぜひ、合格後を見据えて、また、受験準備の息抜きの参考になさってくださいね。
さて、今回は「墜落」を扱います。墜落は頻出分野です。建設現場での3大災害のひとつですし、皆さんも日々ヒヤリハットの形で接していると思います。毎日少しずつでも『続ける習慣』が、合格への確かな一歩となります。では、一緒に見ていきましょう。
【今日の100本ノック】
- 事業者は高さが2m 以上の作業床の端や 開口部等で墜落により労働者に危険を及ぼす 恐れのある箇所には 囲い 手すり覆い等を設けなければならない
- 墜落制止用器具はフルハーネス型を原則とするが墜落時にフルハーネス型の墜落制止用器具を着用するものが地面に到達する恐れのある場合 高さが6.75m 以下は胴ベルト型の使用が認められる
- 事業者は高さ または 深さが1.5m を超える箇所で作業を行う時は 当該 作業に従事する労働者が安全に 昇降するための設備を設けなければならない
- 事業者は作業のため 物体が落下することにより労働者に危険を及ぼす 恐れのある時は防網の設備を設け 立ち入り区域を設定する等 当該 危険を防止するための措置を講じなければならない
- 事業者は仮設通路で墜落の危険のある箇所には 高さ85cm 以上の手すり 等と 高さが35cm 以上 50cm 以下の桟または同等の設備を設けなければならない
※太字は穴埋め回答です
【試験対策として】

1、2は実務で必須なので、確認程度でいけるでしょう。
3、は特に、管きょ工事の溝ぼり掘削やダンプトラック荷台の昇降でも必要とイメージして、1.5mをおさえましょう。
5、は85cmだと腰より下くらいの高さ、正直こわいです。本設構造物(歩行者自転車用柵)は1.1mなのでこちらが参考になると思います。
出展:国交省HPより https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/gardrail-car/1pdf/2.pdf
【実務として】
監理技術者となったあなたは今、橋梁補修の現場をしています。もちろん監理技術者です。
「前の現場では足場がキチンとしているから安全帯いらなかったんだよ!」と職人が若手にどなっています。若手はもう、タジタジ・・・。かろうじて「ルールなんです。お願いしますよ・・・」です。
さて、あなたはどう答えるでしょう。受験準備の手を休めて、10秒だけ考えてみましょう。
エクササイズ1)安衛則では、高所作業では、床+囲い>>安全帯です。なので、「前の現場」がこの条件を満たしていれば、正解ということになります。
エクササイズ2)ところが、現場をみてください。張出床版の端部どうでしょう。橋脚周り、どうでしょう。材料取り込みの開口、どうでしょう。ブラケット足場を用いて調整するのに、本職の鳶さんをずっと待機させていますか?その都度、補修班の手をとめますか?
エクササイズ3)そう、完全に「床+囲い」が実務ではありえないんです。なんらかの足場の調整や開口が生じ、その調整を補修班がやるのです。
だから習慣として足場内に入る場合は安全帯を着用する必要があるわけです。「ルール」として決めているはここからきているのです。
エクササイズ4)この場面で見逃せない重要な点があります。それは、あなたが毅然とかつ論理的に説明する姿を、若手に見せることです。指揮命令系統の乱れや職場の対立を避けるためだけではありません。「現場の安全は、仲間を守ることだ」という事業者の姿勢を実践の場でリアルに伝えることにほかならないのです。
エクササイズおまけ)安衛法第三条事業者のところにはしっかりと「事業者は、・・・この法律で定める・・・最低基準を守るだけでなく・・・」とあります。そう、あなたは事業者(の一人)なのです
※あえて、「高所作業・床・安全帯」などの俗称で表しています
出展:
安衛則第五百十八条-第五百三十条 https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-1-2h9-0.htm
安衛法(事業者等の責務)第三条 https://laws.e-gov.go.jp/law/347AC0000000057
この『100本ノック』は、合格のためだけでなく、実務のベースとなる知識を身につけるためのものです。
次回も、安全分野⑧として、墜落(その2)を扱う予定です。
問題文と回答を読み上げています。
電車の中で、運転中に聞き流して、問題文と単語の慣れにどうぞ。
「VOICEVOX:青山流星」


