私の書棚
プロフィールにお示しのとおり、「やる気と根性」だけでは通用せず、失敗続きだった私を支えてくれたのは、周りの方々の温かいサポートと、ここに並ぶ「書籍」でした。
私の読み方は、お気に入りを何度も読み返すスタイル。読み返しの都度新たな気づきを得ます。ご紹介する書籍は最低でも2回、多いものは80回以上読み込んだものです。私の思考と実践の土台であり、このHPでお伝えする根幹となる書籍です。
工学的専門知識
- 『橋梁メンテナンスのための構造工学入門(実践編)』 公社)土木学会
【この本から学んだこと】 橋梁補修に関する項目が、写真やイラストを中心に非常にわかりやすくまとめられています。「入門」とありますが、豊富な事例を交えた実用的な内容は、現場での実践に大いに役立ちました。 - 『コンクリート診断技術`22』 公社)日本コンクリート工学会
【この本から学んだこと】 コンクリート診断士資格の受験要件となっている教科書ですが、劣化機構から調査予測、診断、対策、具体事例まですべてが網羅されています。受験勉強時だけでなく、実務で知識の確認をする際に何度も読み返し、重宝しています。 - 『絵で考える構造力学』 星谷勝
【この本から学んだこと】 「構造力学を現場でどう使うか?」という、多くの技術者が抱く疑問を解消してくれる一冊です。豊富なイラストとともに、実務での仮設工(足場・型枠支保工・覆工版など)の構造計算や、既設構造物の構造確認を行う上で必須の知識を得られました。 - 『絵とき土木施工』 浅野繁喜・笹川隆邦・村尾豊・松島忠史
【この本から学んだこと】 材料・土工・基礎・コンクリート・舗装・トンネル・河川まで、土木施工の一通りの分野が、教科書的でありながらもイラスト豊富にコンパクトにまとめられています。各工種の概要把握や、現場での基本的な判断に非常に重宝する一冊です。 - 『絵とき鉄筋コンクリートの設計』 浅野繁喜・笹川隆邦・村尾豊・松島忠史
【この本から学んだこと】 鉄筋コンクリートに関する項目が、あらましから設計の詳細までイラスト入りで詳しく記されています。RC構造の基礎を確認する際や、既設構造物の完成図を読み解く際に何度も参照し、私の実務を支える重要な一冊となっています。
施工計画・施工管理・実践的知識
- 『元気の出る現場の秘密』
【この本から学んだこと】 工事現場運営のノウハウが濃密かつぎっしりと詰まった一冊です。思考、表現、資料のまとめ方、工事の進め方の具体例など、盛りだくさんの内容が語り口調で展開され、現場技術者に必要なコツが楽しく学べます。私にとって、10年超の間感じていた違和感やじれったさが雲散霧消し、常々思っていたことが一気に頭の中でリンクしました。目指す現場技術者像を明確に提示してくれた、かけがえのない本です。 - 『使える土木工学』 新川隆夫・吉川正・鬼木剛一
【この本から学んだこと】 学校や資格試験で学んだ知識を、どのように実務で活用していくかを具体例とともに提示しています。現場で目前に生じているすべての事象を工学知識と関連付けて分析・対応していく力を与えてくれました。経験則を工学的観点で把握・分析することで、実務での意思決定にエビデンスと自信を与え、現場でどのように考え対応すべきかを示してくれた貴重な書籍です。 - 『現場実務の知恵』 新川隆夫
【この本から学んだこと】 「施工計画・施工管理」の実務ノウハウを具体的事例に沿って解説した一冊です。各項目について、法的根拠や「そもそも何か?」「どのように考え進めていけばよいのか?」といったノウハウが全て記されており、自分のやっている施工計画・施工管理との違いをまざまざと見せつけられました。それがまた嬉しく、プロの現場技術者の感性に触れられたようで、私もこのようにやっていくのだと元気を与えてくれた本です。 - 『理系の作文技術』 木下是雄
【この本から学んだこと】 技術士資格受験の際に読み込んだ書籍のひとつです。内容は「作文」とありますが、研究の手順やテーマの設定、ブレーンストーミング法や論文とメモの違いなど、考え方の根本の部分も示されており、作文だけでなく日々の日報日誌やレポートの作成にも大いに役立ちました。もちろん、「逆茂木文」「字面が黒い」といった作文独特の知識についても網羅されています。旧技術士資格のバイブル的な一冊であることがうなづけます。 - 『建設マネジメント』 馬場敬三(コロナ社 1996年9月発行)
【この本から学んだこと】 施工計画や施工管理は建設マネジメント学に含まれるという認識から読み始めました。大学で使われる教科書とのことですが、建設事業の全体像が解説されており、施工計画・施工管理をより深く、根本から理解するのに最適な書籍です。私の実務における視野を広げ、全体像を把握する上で非常に役立ちました。 - 『科学的管理法』 フレデリック・テイラーの出る現場の秘密
【この本から学んだこと】 生産性向上の元祖といわれる書籍ですが、私にとっては「歩掛り・作業の改善」の根本について学んだ一冊です。現場技術者が本気でここまでやり尽くせば、現場作業は必ず改善できると実感できる内容でした。生産性向上の思考の土台を築き、現場での具体的な改善活動に繋がる大きな示唆を得ました。 - 『最高の工事写真の撮り方』 中野裕(2023年7月発行)
『土木工事写真の手引き』 一般社団法人 全国土木施工管理技士会連合会(2022年4月発行)
【この2冊から学んだこと】 新入社員が担当する仕事、いわば現場技術者の入口としての写真撮影作業について、その必要性や法的位置づけ、実作業の要点まで詳しく、体系的に知ることができます。何となく行い、若手にもなんとなく指導してきた写真撮影作業を、きちんと指導するために、教える側が知っておくべきことが網羅されており、新入社員がここでつまずかないようにするための重要な視点を与えてくれました。 - 『技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)』 (社団法人技術士会)
【この本から学んだこと】 技術士総合技術監理部門を受験する人のバイブル本ですが、私にとってはむしろ、実務で組織を整備していく際の備忘録として非常に有用です。受験でインプットした知識を活用する際、思考や項目の抜けがないかを確認し、課題解決のヒントを得る上で欠かせない一冊です。 - 『技術士を目指して建設部門第10巻 施工計画・施工設備及び積算』 平岡成明・内藤禎二
【この本から学んだこと】 技術士資格取得の参考書です。施工計画立案検討の手順と、代表工種の施工計画に関する知識が記されています。私にとって施工計画の手順を正しく知ることのできた書籍であり、見よう見まねや「提出するため」の作業から、「施工計画の本質」を本格的に考えるきっかけとなった、ターニングポイントとなる一冊です。 - 『安全の指標 令和3年度』 中央労働災害防止協会編
【この本から学んだこと】 労働安全コンサルタント資格の参考書籍です。毎年度の労災統計や最新トピックス、災害事例が掲載されており、安全管理の参考となります。「第2編 労災防止対策の基本」としてトップの役割、体制、マネジメントシステム定着、リスクアセスメント、機械設備の安全など重要な項目がコンパクトにまとめられています。繰り返し読み込むことで安全管理の根本的な思想が身につき、現場の安全文化を築く上で大きな示唆を得ました。
教育指導力
- 『実務家教員の理論と実践』 実務家教員COEプロジェクト
【この本から学んだこと】 実務家教員養成課程・育成プログラム双方で指定されている教科書です。内容は教科書的ですが、実務家教員として教えるための基本をしっかりと学ぶには必須の一冊でした。特に「コラム」として記載された5つの実体験に基づいた教えるノウハウは、話す、伝えるコツが余すところなく記されており、非常に役立っています。また、「講義録画」の活用と効果について記されている点は、臆しがちな「講義録」へのチャレンジを促してくれました。その効果は、まさに驚くべきものでした。 - 『大学教員のための授業方法とデザイン』 佐藤浩章
【この本から学んだこと】 シラバス設計、授業法、成績評価、そして各項目の資料までが読みやすい文章量で示されており、授業に関する実践的な内容が具体的に記されています。特に「学生主体」や「受講者目線」の重要性を深く学ぶことができ、私の研修設計や指導方法において、常に心に留めている教訓を得た一冊です。社内研修の講師を担当される方にもうってつけの1冊となりえます。 - 『以下にして実践的知識を伝えるか?』竹内聖一
【この論文から学んだこと】 実践的知識の意味、種類、伝え方、育ち方の示唆、実務実践の根幹をなす実践的知識のそもそもを深く学ぶ基礎であり、きっかけとなる論文です。
リーダーシップ・マインドセットと人間力
- 『坂の上の雲』 司馬遼太郎
【この本から学んだこと】 秋山兄弟や正岡子規ら明治の青春群像が織りなす、作品全体に満ちる明るさとエネルギー、勢いは、リーダーシップに不可欠な要素だと強く感じました。あらゆる面で念には念を入れて準備し、劣勢下でもここ一番で大気合のもと組織の元気を揺り起こし結果につなげてゆく、その「懸命ひたむきさ」が、私自身の困難な現場を乗り切る上での信念となり、組織を鼓舞する上で大切なことを教えてくれた一冊です。 - 『竜馬がゆく』 司馬遼太郎
【この本から学んだこと】 命がけで時代を変えようとする幕末の志士たちの生き様から、信念を持って事に当たる大切さを学びました。特に、作者が描く「竜馬」もさることながら、土佐(武市半平太・中岡慎太郎)・長州(来島又兵衛)・薩摩(有村兄弟)など、あくまで小説ながら、懸命さ・ひたむきさ・一途な、その生き様に心打たれました。 - 『宮本武蔵』 吉川英治
【この本から学んだこと】 小学生の頃から幾度も読み返してきたこの歴史小説は、対比的な描写(武蔵と又八、お通と朱美などなど)から「バランス感覚の重要性」を教えてくれました。武蔵の剣の探求を通して、一つの道を究め続けることの尊さと、その中で生まれる深みが、いかに人間力を高めるかを教えてくれた一冊です。現場での専門性の追求と、人間性の向上、その両輪の大切さを再認識させてくれました。 - 『坂の上の雲』 司馬遼太郎
【この本から学んだこと】 秋山兄弟や正岡子規ら明治の青春群像が織りなす、作品全体に満ちる明るさとエネルギー、勢いは、リーダーシップに不可欠な要素だと強く感じました。あらゆる面で念には念を入れて準備し、劣勢下でもここ一番で大気合のもと組織の元気を揺り起こし結果につなげてゆく、その「懸命ひたむきさ」が、私自身の困難な現場を乗り切る上での信念となり、組織を鼓舞する上で大切なことを教えてくれた一冊です。 - 『徳川家康』 山岡荘八
【この本から学んだこと】 戦国の世を生き抜き、天下泰平を築いた徳川家康の生涯を描いた大河小説です。この本のみ、現在、初読での読み込み中ですが、随所にリーダーシップの要素が散りばめられており、他の影響を受けた書籍群と共通する「普遍的な成功の原則」が数多く見出せます。この本から得られる知見は、今後ブログ記事でも深掘りし、現場のリーダー育成にも活かしていきます(2025.1.13日現在、5巻を)。 - 『運命を拓く』 中村天風
『君に成功を贈る』 中村天風
『中村天風一日一話』 中村天風
『中村天風一日一話』 中村天風
【この4冊から学んだこと】 これら中村天風師の書籍は、「運命を拓く」を80回以上読了するなど、私の人生哲学の根幹を成しています。自己啓発や成功者マインド、スピリチュアル系の書籍に書かれていることの全てが網羅されており、今も読むたびに新しい発見があります。「積極」という独特の言葉で表される、信念、勇気、情熱、意欲、成長、感謝、正義、調和、寛容など、生きていく上で、そして生まれてきたことに対する全ての大切なものを教わり、気づきをいただき続けています。現場での困難に立ち向かう精神力や、常に前向きな姿勢を保つ上で不可欠な心の在り方を学びました。 - 『複利で伸びる1つの習慣』 ジェームズ・クリアー
【この本から学んだこと】 世界中で読まれるこのビジネス書は、「1つの習慣」の背後にある「習慣を定着させる仕組み」について深く書かれています。圧倒的な引用と象徴的な事例を通じて、行動変容がいかにして生じ、それが自分や周りの人々に自然に定着していくかを教えてくれます。続けること、止めること、すべての習慣に通じるノウハウが詰まっており、現場での改善活動や人材育成において、行動定着の重要性を再認識させてくれた一冊です。 - 『7つの習慣』 スティーブン R. コヴィー
【この本から学んだこと】 単なる習慣術ではなく、成功していくための普遍的な「考え方」と「行動基準」について書かれた書籍です。パラダイム(価値観)から始まり、私的成功、公的成功、そして次へと続く7つの習慣のすべてが、納得のいく説明で展開されます。実践に際して、仕事関係の人々を当てはめて試行錯誤することも興味深く、私個人の成長の指針となり、成功者が備える本質的な要素を体系的に教えてくれた一冊です。 - 『第8の習慣』 スティーブン R. コヴィー
【この本から学んだこと】 『7つの習慣』を基礎とし、リーダーとしてビジネスに焦点を絞って内容を深掘りしています。必要となる4つの項目について様々な角度から論じられ、具体的な事例が示されています。2005年当時としては画期的なのであろう添付の映像による具体事例もリーダーシップについて再考し、さらに深掘りする際の有効なツールで、今も参考となる一冊です。 - 『一流の人に学ぶ自分の磨き方』 スティーブ・シーボルド
【この本から学んだこと】 「一流の人とそうでない人は紙一重である」という核心を、13の項目に分類して記しています。各ページにはちょっとしたワークが付されており、実際に取り組んでみると「紙一重」の言葉を実感できます。どの章からでも読める仕組みになっており、日々の生活で13項目を意識することで、著者定義の「一流の人の感性」に触れ、自身の成長に繋げるための実践的なヒントを得ました。 - 『億万長者の秘密を君に教えよう』 ロジャー・ハミルトン
【この本から学んだこと】 9歳の男の子が主人公の童話調の物語で、お金持ちになると決意し、8人の成功者との出会いを通してその秘密を巡っていく内容です。最後まで明かされないテーマが設定されており、作者の意図通り「繰り返し読む」ことで新たな発見や重要なキーワードに気づけるようになっています。気軽に楽しみながら、自己啓発や成功者マインドの感性に繰り返し触れることができる良書であり、学びを継続することの重要性を再認識するとともに、今も本書の明かされないテーマを探求しながら楽しく読み続けています。 - 『上位1%の成功者が独占する願望達成法』 林貞年
【この本から学んだこと】 引き寄せ訓練やイメトレといった一般的な成功手法に対し、催眠分野から潜在意識への正当なアプローチを記した書籍です。催眠術という誤解を解くに十分な内容で、一つの目標に対し、ブレずに確実に進んでいくための具体的な手法が示されています。過去のトラウマへの有効なアプローチも記されており、目標達成への一歩を楽にしてくれる、実践的な一冊です。 - 『食えなんだら食うな』 関大徹
【この本から学んだこと】 明治生まれのお坊さまによる、挑発的なタイトルと「ガキは大いに叩いてやれ」等々の過激な章題も特徴的な書籍です。しかし、その内容は物事の本質中の本質を射抜き、悩める人々を強烈な父性で導いていくものです。ご自身の桁外れの修練修養に立脚して紡ぎだされる表現は、本質を見抜く力と、根底にある「人への思いやり」の重要性を改めて深く考えさせてくれる一冊です。 - 『神さまとのおしゃべり』 さとうみつろう
『悪魔とのおしゃべり』 さとうみつろう
【この2冊から学んだこと】 「神さまとのおしゃべり」は主人公と神さまの対話形式で幸せに関する項目(迷い、お金、悩みなど)が展開されます。スピリチュアルな書き方ですが、成功哲学関連に記されている内容を実社会で適用していくには、このような形で表現するとよいと気づかされました。怪しさを神さまとの会話でオブラートにしており、内容は突飛なものではないため、成功哲学を実践する際の参考となる書籍です。「悪魔とのおしゃべり」は、「神さまとのおしゃべり」が正論サイドだとすれば、こちらはもっと現実面から欲望に焦点を当て、耳障りの良い言葉を排した、それでいて納得のいく内容です。著者の独特な持論は理解しづらい側面もありますが、両書を通じて、成功哲学を多角的に捉える視点を得ました。 - 『ゴルゴ13シリーズ』 さいとうたかお
【この劇画から学んだこと】 1968年から連載されるこの劇画は、単なるスナイパーの物語ではありません。「正義とは何か?」を主軸に、課題解決、超人的な技能、業務遂行に必要な周辺知識、体力、胆力、精力、判断力、断行力、コミュニケーション、チーム編成、情報収集、計画立案検討実行、不測事態への準備対応、アクシデントへの対処行動など、「超一流」のプロが備えるべき要素すべてが描かれています。様々なレベルのプロが登場する中で、主人公の「超一流」らしい振る舞いや準備対応が痛快で、大いに参考となり、現場技術者の視点からも実に有用な作品です。シリーズ初期作品からの主人公の成長という視点で読むと、さらに多くの気づきを得られます。 - 『サバイバル』 さいとうたかお
【このマンガから学んだこと】 世界規模の大地震で孤立した少年サトルが家族を探す物語です。文明が閉ざされた極限状況でいかに生き抜くか、文明知識の応用、偶然と必然の捉え方、そして生き抜かんとする情熱の源泉などが描かれています。生き残った人々とのやりとりの中で、自らが得たサバイバル知識をどう活かすか(あるいは隠すか)といった、創意工夫の数々が実に参考になります。現場での予期せぬ事態への対応力や、困難な状況下での人間力を養う上で、大きな示唆を与えてくれる作品です。
前田技術士労働安全事務所
〒501-0521
岐阜県揖斐郡(いびぐん)大野町黒野699-23
代表 前田 晴雄
Mail.haruo_m.f5@maedagijutuanzen.com
TEL 090-2836-6838
