労働安全コンサルタント資格は「挑戦」する価値があるか?〜私が難関資格に挑んだ理由〜

情報激薄、ほとんど合格体験の語られない難関資格に、なぜ挑んだのか?

労働安全コンサルタントという資格に興味を持ったとき、「情報が少なすぎる」と感じた方は少なくないのではないでしょうか。特に近年、筆記試験の合格率が大きく変動し、最終的な合格率は10%台にまで落ち込むこともある難関資格です。

私がこの「情報の少ない」資格に挑戦したのは、長年抱えてきた疑問と葛藤があったからです。「安パトって、いつも同じことの繰り返しだな」「この結果で本当に事故は減るんだろうか?」。また、「ヒヤリハットの仕組みは素晴らしい。もっとうまく活かす方法があるはずだが」というモヤモヤは、結局、自分の知識と経験の不足に起因するものだと気づいたのです。安全管理活動の本質を学び、実務に活かしたいという強い思いが、私をこの資格へと駆り立てました。

いざチャレンジしてみると、この資格は想像以上の難関でした。膨大な範囲の法令、独特の言い回し。そして、合格基準が「おおむね60%以上」という、なんとも曖昧な表現(ちなみに、私はこの「おおむね」枠で合格した一人です。)。過去問を完璧にしても、本番では全く違う傾向の問題が出題されることも珍しくありません。さらに、情報が極端に少ない口述試験。四苦八苦の末にようやく合格できたものの、では、資格を取得して活用できているかというと、正直なところ「100点満点で68点」といったところでしょうか。完璧に使いこなせているかと言えば、まだ道半ばかもしれません。

資格取得で得た「思考の武器」

しかし、この資格を取得する前と後では、「労働災害防止対策の基本」という概念に対する理解が、明らかに異なります。勉強を通して、モヤモヤとしていた安全への考え方が、より体系的で明確なものになったのです。この確かな実感から、私は労働安全コンサルタント資格は「挑戦」するに値すると断言します。

なぜなら、この資格で得られる知識は、単なる法令遵守に留まらず、現場の安全管理を本質から見直し、組織全体の意識を変えるための「思考の武器」となるからです。これまでのやり方や考え方に確かな自信と深みを与えてくれました。

そして、この学びは、労働安全分野だけにとどまらず、土木施工管理技士を始めコンクリート診断士や技術士資格、など現場技術者が必要とする各種資格試験にも共通する普遍的なものです。資格は「とって終わり」ではなく、現場で活用してこそ意味がある。その活かし方こそが、私が皆さんと共に考え、切磋琢磨していきたいと願うテーマです。


【次回予告】

100本ノックで養う「実務実践力」

次回からは、多くの技術者が直面する1級土木2次検定の穴埋め問題を題材に、「100本ノック」を始めます。

このシリーズは単なる試験対策にとどまりません。ノックを通じて労働安全コンサルタント口述試験にも通じる「本質的な考え方」を探求し、現場で起こりうる課題を乗り越えるための「実務実践力」を身につけるヒントを、皆さんと一緒に考えていきたいのです。

「なぜその答えになるのか」という問いを中心に、部下や後輩の方への「OJT(On-the-Job Training)」のヒントなど、現場で活かせる学びを深めていきましょう。

ご訪問いただけましたら幸いです。

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