【100本ノック #26】合格習慣化の鍵!土留支保工の知識を定着させる(安全管理編⑤)

今日も『100本ノック』を始めましょう。前回の移動式クレーン、「開始前 傾斜角 定格荷重 最大限 合図」がキーワードでした。ピンとこなかった人はもう一度見ておきましょう。

今回のテーマは「土留支保工」。大規模掘削に馴染みのない受験者さんには、少し扱いづらい分野かもしれません。しかし、この構造を理解できると他の仮設にも応用が効き、現場の様々なシーンで役立ちます。では、一緒に見ていきましょう。

今日の100本ノック(過去問題)

組み立て図

土留め支保工の組立図は矢板、杭、背板、腹おこし 切りばり 等の部材の配置、寸法及び材質 ならびに 取り付けの時期及び順序が示されているものでなければならない


部材の取付け等

土留め支保工の部材の取付け等については切りばり および 腹おこしは脱落を防止するため矢板くい等に確実に取付け 圧縮材( 火打ちを除く) の継手は突合わせ継手とすること

切ばりまたは火打ちの接続部及び切りばりと切りばり との交差部は当て板を当てて ボルトにより緊結し溶接により接合する等の方法により 堅固なものとすること


点検

土留め支保工等を設けたときは その後 7日を超えない期間ごと、 中震以上の地震の後及び大雨等により地山が急激に 軟弱化する恐れのある事態が生じた後に次の事項について点検し異常を認めた時は 直ちに 補強し または 補修しなければならない

  1. 部材の損傷 変形 腐食 変異 及び脱落の有無 および状態
  2. 切りばりの緊圧の度合い
  3. 部材の接続部取り付け部及び交差部の状態

※太字は回答箇所です

試験対策のヒント:まずは「見て」「言葉」と繋げる

土留支保工に馴染みがないと、設問だけ見てもピンとこないですよね。私も昔、ネットがない時代に慌てて街中の現場をフィルム写真に撮り、教科書と見比べた経験があります。今はネットに豊富な情報がありますから、まずは写真や図で構造を理解しましょう。

構造や部材名称が分かれば、設問内容(突合せ継手、災害後の点検など)は当たり前のこととして理解できます。イメージの取っ掛かりのおすすめは「バリをかます」といった現場言葉から連想するのもよいかもしれませんね。

国土交通省近畿地方整備局HPより抜粋
https://www.kkr.mlit.go.jp/...

上の図の他、専門業者・仮設メーカ・受験サイトなどわかりやすい資料がおおくありますね。

参考になりそうなページ

メーカさん

専門業者さん

実務のヒント:なぜ、危険な「まあ、いっか」は起きるのか?

大規模掘削はプロ集団が対応しますが、危険なのは、経験の浅いチームが対応する小規模な掘削です。現場では、以下のような声が聞こえてくることがあります。

  • 「転石にあたったけど、まあ、いっか、上を飛ばしておこう」
  • 「掘るのに邪魔だから、この切ばり、ちょっとだけ外してしまおう」
  • 「鍛冶屋が来れないから、点付け(仮溶接)だけしとけばいいか」
  • 「水が多いみたいだが、まあ、そのうち収まるだろう」

これらは、悪意から生まれるのではありません。多くは、知識不足からくる「これくらい大丈夫だろう」という善意の誤解から生まれます。

「やらされ施工管理」のうちは、この善意を信じて(or遠慮して)見過ごし、危険な事態を招く。「やる・やれる現場代理人」は、性善説を尊重しつつ、作業員が「知らない可能性がある」ことを前提に、現場の変化に気を配り、現場と構造計算の違いを見極め、現場の危険状態への進行を予知し、朝のKY活動はもとより昼夕のコミュニケーションを通じて事前措置と対策検討、経過確認と対策発動のトリガーを作業員と共有し実行します。さて、あなたの現場では、いかがでしょう?

安全管理とは、精神論ではなく、工学的裏付けと「コミュニケーション」、実効性のある具体的な「仕組み」で作り上げていくものなのです。


この『100本ノック』は、合格のためだけでなく、実務のベースとなる知識を身につけるためのものです。
次回の安全分野の第6回は、型枠支保工を扱う予定です。一緒に楽しみながら合格を目指しましょう!お楽しみに。

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