【100本ノック #20】合格習慣化の鍵!コンクリート編の知識を定着させる(コンクリート編まとめ⑤「温度と時間」)
今日の『100本ノック』は、コンクリート編のまとめシリーズ第⑤回、「温度と時間」です。この分野、今回のまとめ編では別枠でとりあげました。おぼえにくいけれど、最重要と考えられるからです。特に今年の気温、強烈です。2025年9月2日(火)日経新聞朝刊の記事では「今夏の国内気温歴代最高」「平年+2.3℃、「ダブル高気圧脅威」」とあり、今後もこの傾向は続くでしょう。人もコンクリートも要注意な分野です。では、一緒にみていきましょう。
【今日の100本ノック】
- コンクリートを練り混ぜてから打ち終わるまでの時間は、外気温が25度以下のとき2時間以内とする。
- 暑中コンクリートの練り混ぜ開始から打ち込み終了までの時間は1.5時間以内であることを原則とする。
- コンクリートを2層以上に分けて打ち込む場合、コールドジョイントが発生しないよう許容打重ね時間間隔を外気温25度以下では2.5時間以内とする
- 暑中コンクリートの打ち込み時のコンクリート温度の上限は35℃以下を標準とする。
- コンクリート打ち込み時に型枠に作用するコンクリートの側圧は一般に打ち上がり速度が早いほどまたコンクリートの温度が低いほど大きくなる
【試験対策として】
打終わりと打ち重ね、25℃以下と超、この4種類がややこしい。なかなか、覚えづらいということで、【100本ノック #15】で提示した図が参考になりましょうか。
(練り混ぜ~打ち終わり)

(打ち重ね)

【実務と絡めてイメージしてみよう】
なんだか、なかなか覚えられませんね。25℃超えで打終わりまで1.5H・打ち重ね2H、打ち重ねのほうが0.5H長い。というのはわかりました。
エクササイズ:施工計画を立ててみましょう。
設定:直径4mの橋脚の耐震巻立(W=30cm)、これを2m立ち上げる場合です。工場から現場までは1時間はかからないとします。
生コン数量:
簡易的に周長×幅×高さ=(4×3.14)×0.3×2=7.5≒10㎥=2台
ポンプ能力(2~4t級程度):
50㎥/H=5㎥生コン車1台/6分≒10分
打設計画:
1m立上げなので、ぐるりを2回転として、30分くらい。現場まで1時間だと、完了がギリ。ということは2台目は遅らせる。ここで、打ち重ね時間の2台目アッパーを考慮します。
タイムスケジュール(案):
- 1台目:練り始め 8:00 → 現着 9:00 → 打設完了 9:30 (30分ではあまり余裕がない)
- 2台目:練り始め 8:30 → 現着 9:30 → 打設完了 10:00 (打終わりがきつい、打ち重ね限度11:30全然余裕、もう少し送らせてもよい)
ということで、生コン工場までの運搬時間が重要ポイントです。30分で来れると全然ちがいますね。練り混ぜから完了までの90分というのがなかなかにきつい。2台これですから、総量がふえるとさらに難易度が増しますね。
ところで、現道の耐震補強では橋下に生コンを圧送します。距離も長く下向きですので詰まる危険が激増です。しかも橋下ですから上下作業にもなってきます。これに暑中対策(熱中症含む)、先送りモルタル、生コン受け入れ検査、ポンプオペとの当日打ち合わせetc、多くのことが絡んできます。施工計画(生コン手配・打込みリフト・手順etc)と作業手順の重要性、今一度、認識できれば、そして狭小部打設での90分ルールがキツイ、というのが実感していただき、この打終わり時間90分と重ね120分が記憶に残れば幸いです。
実務のおまけ
1台当りの実質的所要時間に着目しましょう。結局これの組合わせです。特に最初の1台はやることが多いのでバッファをとる。2台目以降は繰り返しなのでこれを体で覚え込む。1台(回)分を繰り返し頭の中でシミュレーションすると慣れてきます。組み合わせることが容易になります。繰り返し継続がプロへの最短コースです。
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この『100本ノック』は、合格のためだけでなく、実務のベースとなる知識を身につけるためのものです。
次回のコンクリートまとめ編「非破壊検査」でいよいよ、コンクリート編は最終回となります。お楽しみに。


