1級土木施工管理技士の受験準備したくない、あなたへ PART3
~「やらされ」から「やる、やれる」技術者へ、仕事の景色が一変する~
PART1、PART2の記事でお伝えした、「一変する景色」と、その最速切符が『1級土木2次「経験記述」』であるという秘密。
今回は、その景色に至るまでの「成長のロードマップ」を、暑中コンクリート打設という具体的な状況を例にした、4つの思考レベルと共にご紹介します。
明日も最高気温は35℃、最低気温でも25℃付近、この状況でも構造物最下層の一発目のコンクリートを打たないと、後工程が回らない。そんな状況で、あなたの思考はどのレベルにありますか?
レベル1:やらされ施工管理A(思考停止タイプ)
明日は、生コン打ちか。この暑いのにヤだな。1台目の現着は9:00か、何時くらいまでかかるんだろ?まあいっか、作業員のみんなと仲良くなってきたし、たぶん、変な質問もないと思うな。うん、きっと。まっとりあえず、写真撮り忘れたら怒られるから、気をつけないと。
レベル2:やらされ施工管理B(経験依存タイプ)
明日は、生コン打ちか。明日も35℃かたまらんな、えっと、確か9:00着の30㎥だから8台、まっ楽勝だな。暑中コンクリート対応だそうだけど、作業員のみんな慣れてるから何かあっても大丈夫だな。そうそう、カメラのバッテリだけはチェックしとくかな。
レベル3:経験記述思考の施工管理(課題発見タイプ)
明日は、生コン打ちか、ここをクリアしたら全体工程にのってくるぞ。明日も35℃、暑中コンは先輩がしてくれたけど、8台で4台回し、この話しのついでにどっから打つか、終わりの見込みも職長さんと話しとくかな。そういや、このエリアで前にゲリラ豪雨くらったな。これも職長さんに声かけとっか。
レベル4:「やる、やれる」技術者(計画実行タイプ)
職長、おつかれさまです。前から話してきた明日の生コンの確認、ちょっといいですか。例の先行箇所、生コン車は8台の4台回し、現着1発目はやっぱり9:00、そのかわり遅延剤いれてるけど油断禁物だね。生コンの待機場所の日陰確保はO.Kかな。打設は奥から順にだね。ポンプ移動はなしでいけると思うけど、オペさんと朝一確認だね。みんなの交代休憩部屋は朝からエアコン入っているから。それからこの前、ゲリラ豪雨くらったから一応シートと土のうも用意しといたよ。他に、職長さんから何か変更、気がかりなこと、あるかな。なんでも、言ってよ。
という具合です。その違いは一目瞭然、「やる、やれる」技術者は造る人なんです。造るために集められた人ではなく、モノを現場で自分が造っているスタンスなんです。下請け任せでなく、飽くまでも、自分がコンクリートを打つならこうする、という考えや゛あたり゛が先にあって、それを前提に専業の下請けさんと意見交換しながら進めていくのです。

そして、このベースとなるのが「経験記述思考」で培われた知識の実践と経験であり、たとえ試験に合格してもこの考えがないと「自分ならこうする」が育たないので、「やらされ監理技術者」、「御用聞き現場代理人」となって、施工管理のときよりもツライ経験をすることなります。多くの「やる、やれる」技術者の方は、この「やらされ・御用聞き」の時代に失敗という痛い授業料を払って、はじめて「やる、やれる」側に立つことができます。ですが、皆さんには、遠回りをしてほしくない。早いうちに「経験記述思考」を身につけて、最速で「やる、やれる」技術者となり、一変した景色を堪能してもらいたいのです。
この景色を堪能した後、「どの分野ならいちばん、自分の力を発揮できるか」を考え、進んでいくことが無理なく可能となります。
このブログでは、1級土木受験対策を軸として、実務実践に役立つ記事を配信しています。
今後もどうぞお楽しみに。


