他人事ではない。アスベスト除去作業の事故に学ぶ『密閉空間』の安全対策
~1級土木経験記述のヒント・労働安全コンサルタント口述試験対策~
今朝の日経新聞朝刊に建物解体に伴うアスベスト(石綿)除去作業の事故増加の記事が掲載されています。密閉空間での発電機使用によるCO中毒で、3月作業員16名、5月3名、4月には除去に伴う有機溶剤の使用で死亡事故も発生、被災者は作業員の方とのことです。
では、この記事を読んでいるあなたの現場で、同じ状況が起きたらどうしますか?
想像してみてください。ウォータージェット(WJ)工の養生により、シートで完全に覆われた床版・橋脚の足場。湿度温度ともに危険レベルのなか、さらに少し離れた場所で唸るポータブル発電機。この作業環境でのWJ斫り作業、断面修復と表面保護工、あと少しで作業は修了するからと、あなたは見逃していませんか、あるいは見逃すことができますか?即座に実施できる効果的な現実的対策は何でしょうか?
実は、この想定訓練こそが1級土木2次経験記述の「技術的課題との対応」に直結し、労働安全コンサルタント口述試験の素地養成となり、もちろん、実務現場の事故防止に活きてくるはずです。
1級土木経験記述で「技術的課題」として書くための思考整理
試験では法令知識がメインですが、実務での安全対策(リスク低減)は法令→本質的対策→工学的対策→管理的対策→保護具使用と考えていきます。
- 本質的対策:危ないものを使わない、そもそもなぜC0が発生する?
- 工学的対策:機械器具で強制的に作業環境を改善、測定できるはず、その手法は?
- 管理的対策:測定値に対して、何をどのように運用していく?その手法は?
労働安全コンサルタント資格口述試験対策としての思考整理
上記の考察は当然として、それに加え、現場規模や店社の関与を具体的に安全管理体制としてどのように構築する?安全対策を実際に運用するならば、何から手を付けて、どう進めていく?これらを実際に実務実践の現場(工事現場と店社安全会議)で議論することで口述試験での質問に淀みなく答えられるようになってきます。
このブログでは、前回記事同様に最新ニュースを題材として、受験時の参考として、また取得後の実務実践に直結し、あるいは後進育成に役立つような記事の随時掲載していきますのでご活用ください。
(本記事は、日本経済新聞2025年8月21日朝刊の記事を参考に筆者の実務経験に基づき執筆したものです)


