【1級土木2次・専門記述問題 #1】コンクリート編(前編):「なぜ?」を解き明かす、思考法を学ぶ

今日から5回の予定で記述問題シリーズを掲載します。分野は過去問題からコンクリート・施工・環境・土工・安全を扱う予定です。では、1回目となるコンクリート、一緒にみていきましょう。

前回の記事でも紹介しましたように、「コンクリート」・「施工」は頻出問題であり、パターンもほぼ決まっています。サプライズ問題があっても、受験準備で抑えた知識は実務でも必須です(だから同種パターンで頻出されているのだと思います)。確実に回答できるようにしましょう。100本ノック コンクリート編まとめはこちら

1. 挑戦すべき応用問題

まず、単なる丸暗記では対応が難しい、思考力が問われるタイプの記述問題を見ていきましょう。

  • 打ち重ね: 「対策」を2つ記述する問題
  • 養生: 「施工上の留意点」を5つ記述する問題
  • ひび割れ: 複数種類のうち2つの「対策」を記述する問題
  • 沈みひび割れ・マスコン: 材料を除く「原因と対策」を記述する問題

2. 合格を掴むための「解き方と思考法」

キーワードの丸暗記というのも手ではあります。が、上策とはいえません。応用が効かず、実務で通用するスキルにならないからです。では、どう解くか?簡単です。「目的から追う」「不具合から設問を見る」、これです。

記述問題回答の思考法をフローチャートと女性技術者のイラストで表現した

「打ち重ね」について

生コンの打ち重ねに関する設問を温度時間の関係イラストとコンクリート打設写真を組み合わせて表現した

試験会場では慌てて『打継ぎ』と間違えないようにしましょう。これは生コンを重ねて打つ際のコールドジョイントの話です。

さて、なぜコールドジョイントはダメなのでしょうか。下層コンクリートが固まりかけると、一体化した構造物にならないからです(強度・耐久性・水密性の低下)。

では、一体性が保てないのはどのような状況か?それを防止する具体策を考えればよいのです。ヒントはどこから引っ張るか?例えば、配合(スランプ?)、施工(生コン車手配・打設リフト・時間・温度・バイブ・余剰水?)など、色々と思い出せますね。

参考記事:
【100本ノック #20】温度と時間
【100本ノック #19】材料と品質
【100本ノック #16】打込み締固め

「養生」について

注意すべきは、設問が「方法」ではなく「留意点」である点です。慌てて、養生の種類を回答しないようにしましょう。。

しかし、これも同様です。養生の目的は?そう、水和反応の促進ですね。そのためには何が必要か?「温度」「湿潤」「有害要素からの保護」でした

では、そのための方法は?そして、設問はその対策を行う上での留意点です。有害要素には、寝る子を揺り起こすような有害や、日射や風といった自然条件もあります。それらから守り、湿潤状態を保つための対策が分かれば、自ずと留意点も書けるはずです。

参考記事:
【100本ノック #17】養生と型枠取外し

コンクリートの養生を立ち入り禁止・ジェットヒータ・覆い・供試体湿潤の各養生写真の配置により表現した

「ひび割れ」について

沈みひび割れは設問にブリーディングとありますし、コールドジョイントは「打ち重ね」と同じです。不具合が示されているので、原因を考えれば対策は自ずと出てきます。マスコンクリートやアルカリシリカ反応(ASR)については、少し専門的になりますので、後編でみていきましょう。


次回予告

このブログは、合格のためだけでなく、実務のベースとなる知識を身につけるためのものです。
次回の【コンクリート編・後編】では、知識問題である「間違い語句訂正」の解き方と、マスコン・ASRの解説を行います。一緒に楽しみながら合格を目指しましょう!お楽しみに。

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