【経験記述】車両系建設機械災害の書き方

「100本ノック」安全管理編では2回にわたり車両系建設機械災害について扱いました。直近10年間の穴埋め過去問では2回、関連として地下埋設物や移動式クレーンも同種と考えられることから、この建設重機災害について経験記述の書き方3回目として考察してみました。

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まず、「相手」をよく知る

そもそものところとして、まず、対象の確認です。全6種類に分類されています。

  1. 整地運搬:ブル、スクレーパ
  2. 掘削:ショベル、クラムシェル
  3. 基礎:杭打機、アースオーガ
  4. 締固め:ローラ
  5. コンクリ打設:ポンプ
  6. 解体:ブレーカ

「出展:安全法令ダイジェスト(労働新聞社)P61」を参考に著者要約

「型」を知る:典型的な災害パターンから学ぶ

車両系建設機械、これに移動式クレーンを加えるとほぼ、どの工事も該当することでしょう。そして、ヒヤリハットは毎日毎時発生していると思われますので、今回は災害事例から考えてみましょう。

災害の主な類型は多くの事業主体から公表されています。ざっとインターネットをみても、墜落・転落、転倒 、飛来・落下、激突され、挟まれ・巻込まれ、感電などがあります。

ここでは、発生頻度に着目するならばやはり、ヒト・機械の混在作業、そして重篤となるのは激突・挟まれ・巻き込まれになると思います。ヒトに焦点をあてると工事関係者と第三者の2ケースがあげられます。そして建設機械とヒトの他、クレーン仕様のバックホウで吊り荷との接触のケースもあります。

「自分ごと」にする:過去の経験を掘り起こす

建設機械(ショベルとバックホウ)とヒトを配置して接触災害の様子を視覚的に表したイラスト

上記の災害事例から、自身の経験した工事の直近のものや記憶に残るものを関連づけていけば、経験記述のネタとしていくつか思いつくはずです。

あのとき、先輩や上司は何に気を使っていたか?対策をしていたか?特に何に対して注意を受けたか?現場にいてヒヤリハットですんでよかったことは?などなどです

「解像度」を上げる:現場の特徴を多角的に分析する

(1)記述する工事

工事の特長と体験記述は合致していたほうが説得力があります。

例えば、橋梁上部工で土工の安全とか、管きょ埋設工事で高所作業とか、法面アンカー主体でポンプ車とか、「あなたの立場」と合致していて本当のことを記述したとしても、採点する側はおそらく、違和感やチグハグ感を覚えるでしょう。

通常は最も工事数量の多い工種に関連するものが記述としては自然なテーマだと思われます。

説明する人と採点する人のギャップを人と正反対の矢印、もつれた折れ線グラフ等で表した1枚

要は、リスクアセスメントでのリスクの評価、「頻繁×確実×重篤」手法が対象工事にも該当するはず、ということです。「しょっちゅうあって、たいがいそうなって、ヤバイ」ものを上げるのがよいでしょう。また、自身の立場とまったく違うような内容は、誤解のもと、避けるのは当然ですね。

(2)工事現場の特長を現場条件と施工条件から考える。

これは前回記事にも示したとおりです。

現場は明かりor坑内?街なかor郊外?広い工事ヤード内での作業or現道規制しての作業?
工種は土工orコンクリorインフラメンテ?施工規模や近隣施設は商業施設・病院・学校・高齢者施設・観光地・水道水源etc
施工時期は夏・冬、渇水期・通常期?、タイミングは繁忙or前段階or仕上げ段階?

これらを組み合わせることで、多くのリスクが存在している(していた)ことが判明することと思います。

これらをもとに、穴埋め設問を参考に対策をしているはずなので、それらを記述していけばよいわけです。

車両系建設機械(その1)穴埋め問題はこちら

車両系建設機械(その2)穴埋め問題はこちら

そして、「経験記述」ですから、対策効果を具体的な数字(定量的表現)で記述することもお忘れなく・・・。

実は、この繰り返しが施工計画立案検討の訓練となります。多くのパターンを実際に自分で考え、やってみて、振り返ることで、施工計画策定スキルの練度が上がり、素早くポイントを見つけられるようになります。数回やったくらいでは、正直心もとない。というか、まったく素人の域です。1級土木施工管理技士受験準備をきっかけとして、施工計画のコツを掴んでいく。実はこれこそが、「やらされ施工管理員」から「やる、やれる現場技術者」の分かれ道となるのです。


受験日まで3週間ほど、受験対策もいよいよ佳境かと思いますが、くれぐれもご安全に…。
このブログでは、受験準備のためだけでなく、実務のベースとなる記事や、後進育成に役立つような内容を随時掲載していきますのでご活用ください。

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