【100本ノック #22】合格習慣化の鍵!チカマイの知識を定着させる(安全管理編①)

今日から『100本ノック』は安全分野を扱っていきます。コンクリート編と同様、経験記述に通じる分野です。しっかりおさえ、得点していきましょう。また、この安全分野の過去問題は労働安全コンサルタント資格の口述試験対策の知識の予備知識(引き出し・アドリブ・具体的回答etc)としても非常に有効です。1級土木・安コン受験、そして実務実践に役立つような記事に心がけていきます。

安全分野の第1回目は、地下埋設物(チカマイ)の過去問題です。一緒にみていきましょう。

【今日の100本ノック】

  1. 掘削影響範囲に埋設物があることが分かった場合 その埋設物の管理者及び関係機関と協議し 関係法令等に従い 防護方法 立会の必要性及び保安上の必要な措置等を決定すること
  2. 掘削断面内に移設できない 地下埋設物がある場合は試掘 段階から本体工事の埋め戻し 復旧の段階までの間、適切に 埋設物を防護し 維持管理すること
  3. 工事現場における架空線等 上空 施設について 建設機械等のブーム、 ダンプトラックのダンプアップ 等により接触 や 切断の可能性があると考えられる場合は 次の保安措置を行うこと
    • (1)架空線等 上空 施設への防護カバーの設置
    • (2)工事現場の出入り口 等における高さ制限装置の設置
    • (3)架空線等 上空 施設の位置を明示する 看板等の設置
    • (4)建設機械のブーム 等 の 旋回 立入り禁止区域等の設定
    • (5)架空線等上空施設に建設した工事の施行にあたっては 架空線等と機械工具材料等について 安全な離隔を確保すること

      太字は穴埋め箇所です

【試験対策として】

どの設問も、工事現場で掘削を伴う場合は「当たり前」のことですが、現道掘削の馴染のない現場技術者も知っておく必要があるという出題者の意図でしょう。

【実務では】

現道掘削を行う場合は設問の「分かった場合」ではなく、「チカマイを想定して」各施設管理者に念の為、問い合わせを行います。これは「自衛」のためとして、当然の手順でしょう。

床付けが深い場合、既設管きょの「吊り防護」をします。吊り防護の仕方を定めている事業者もあれば、「損傷しないように防護すること」のように任意(施工者責任)の場合もあります。

この際、たとえ短期間であっても、管路そのものにチェーンやワイヤをかける直吊りは厳禁です。埋設管きょは吊られる状態を想定して設計されていないので、ここでもし破損しようものなら、今までの慎重施工が、元の木阿弥どころか本末転倒です。

各管理者推奨の防護の仕方を参考として、施工しましょう。

埋設管きょの防護イメージを図化した。2種類の防護方法を視覚的に表現し、パイブ直吊りとの違いを強調した1枚

【対策の種類(安コン資格 口述対策の準備としてもどうぞ)】

安全管理のリスク低減手法として「対策」というものがあります。この対策の種類は「ハード対策・ソフト対策」と表現されることもありますが、対策の優先順位としての分類、これが安コン的(安全診断レベル)には必須の考え方です。

  • 1. 法令遵守
  • 2. 本質的対策:危険作業廃止・有害性の低い材料使用etc(そもそも危険要因をなくす)
  • 3. 工学的対策:カバー・インターロックetc(設備的・技術的な手段)
  • 4. 管理的対策:マニュアル・立入禁止措置etc(人の行動や組織的なアプローチ)
  • 5. 個人用保護具:安全帽・手袋etc

さて、設問3の(1)~(5)をこの種類に分類してみましょう。考え方は、消去法が分かりやすいでしょう。このように対策を分類するクセをつけると、経験記述で安全対策を論じる際に、網羅的で説得力のある答案が書けるようになります。

本質的対策はそもそものお話なので…、工学的は設備なので…、管理的は人の行動なので…。あてはまるところが見えてきますね。

また分類分けできるようになると、対策手法の検討やブレストのヒントとして、特にヒヤリハットに対する再発防止には実に有効です。参考になれば幸いです。

問題文と回答を読み上げています。

電車の中で、運転中に聞き流して、問題文と単語の慣れにどうぞ。

「VOICEVOX:青山流星」


この『100本ノック』は、合格のためだけでなく、実務のベースとなる知識を身につけるためのものです。
では次回、安全分野の第2回は、車両系建設機械を扱う予定です。一緒に楽しみながら合格を目指しましょう!

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