【100本ノック #13】合格習慣化の鍵!打継ぎの知識を定着させる(コンクリート編⑬)

今日も『100本ノック』を始めましょう。前回は品質管理として、生コンのオーダーから打込みでしたね。運搬、粗骨材及び呼び強度、空気量、単位水量 がキーワードでした。
ピンとこなかった人はもう一度見ておきましょう。

さて、今回はコンクリート編 打継ぎ です。H27年度の設問ですが、既設コンクリートの質問がありますので、少し範囲が広いといえるでしょう。ただ、これらも比較的答えやすい内容です。一緒にみていきましょう。


【今日の100本ノック】

  1. 水平打ち継ぎ目で コンクリートを打ち継ぐ場合にはすでに打ち込まれたコンクリートの表面のレイタンス.品質の悪いコンクリート 緩んだ骨材粒などを完全に取り除き コンクリート表面を粗にした後に十分に吸水させなければならない
  2. 鉛直打ち継ぎ目で コンクリートを打ち継ぐ場合にはすでに打ち込まれ 硬化したコンクリートの打継ぎ面は ワイヤーブラシで表面を削るか チッピングなどにより粗にして十分吸水させた後に新しくコンクリートを打ち継がなければならない
  3. 既設コンクリートに新たなコンクリートを打ち継ぐ場合には既設コンクリート内部鋼材の腐食膨張や 凍害、アルカリシリカ反応による ひび割れにより欠損部や中性化、塩化物イオン などの劣化因子を含む 既設コンクリートの撤去した場合のコンクリートを修復する
  4. 断面修復の施工フローは発錆している鋼材の裏側まで コンクリートをはつり取り、 鋼材の防錆処理を行い 既設コンクリートと新たなコンクリートの打ち継ぎの面にプライマーの塗布を行った後に、ポリマーセメントモルタルなどのセメント系材料を充填する 

    ※太字は穴埋め箇所です

【解答のポイント:原則は2つだけ】

今回の設問のポイントは、コンクリート打継ぎにおける2つの大原則を理解することです。

  • 原則①:健全な母材に打ち継ぐこと
    古いコンクリートの表面にある弱点(レイタンス、塩化物イオン、錆びなど)は、あますところなく除去する。
  • 原則②:新しい材料の品質を100%発揮させること
    母材を湿らせたり(吸水)、プライマー剤(吸水調整・素地強化)を塗ったりするのは、後から打つコンクリートや断面修正材が本来持つ性能を、最大限に引き出すためです。

この2つの原則で、今回の4つの問題は全て説明できます。


【実務での急所:「鉄筋裏」の処置】

そして、実務で最も重要な急所が、設問4にある「発錆している鋼材の裏側まで」という部分です。 なぜなら、鉄筋をサビから守っているコンクリートの「アルカリ性」が、塩分によって失われるからです。鉄筋の裏に"塩気"を含んだ古いコンクリートが残っていると、そこから再び錆が進行し、数年で再劣化してしまいます。「鉄筋裏」といいますが、実際の配筋は第2鉄筋、第3鉄筋、スターラップ筋、場合によっては段取り筋までが組み込まれ、幾重にも重なり合っています。

この状況でいかに、「鉄筋の裏まで、しっかり処置できるか」。ここが、現場技術者の腕の見せどころであり、構造物を本当に長持ちさせられるかどうかの分かれ道です。

これを現場でどう実現するのか? それは、施工計画書に「鉄筋裏まで確実に斫ること」と明記することかもしれません。あるいは、段階確認前の社内検査で「斫り後の鉄筋背面の写真を全数記録する」ルール、や、本番の段階確認で発注者に指摘を受けて全部やり直すことかもしれません。あるいは職長とのコミュニケーションで、その重要性を粘り強く伝え、発注金額を見直すことかもしれません。
答えは一つではありません。だからこそ、面白いのです。


この『100本ノック』は、合格のためだけでなく、実務のベースとなる知識を身につけるためのものです。

では次回も、コンクリートの施工に関する問題を続けます。比較的点数が取りやすい分野なので、一緒に楽しみながら合格を目指しましょう!

問題文と回答を読み上げています。
電車の中で、運転中に聞き流して、問題文と単語の慣れにどうぞ。

コンクリート編⑬「打継ぎ」
「VOICEVOX:青山流星」

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